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医院・クリニックの採用面接9つのポイント

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クリニックの採用面接における応募書類選考の5つのポイント

2017年6月12日更新

採用面接
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いよいよクリニックの採用面接当日です。

面接はどのような流れで進んでいくのでしょうか。また、少しでもいい方を採用していくために、面接では、どのようなことを応募者に対して質問していくとよいのでしょうか。
ほとんどの先生は、「採用面接する」というご経験は今回がはじめてとなると思います。

ここでは、採用面接当日の流れや面接でヒアリングするポイントについて、ご紹介していきます。

医院・クリニック採用面接9つのポイント

1.面接する順番は「評価の逆」で

 前の記事でお伝えしたとおり、面接日は1日で10~20人くらいの方にお会いして面接していきます。その場合の面接の順番は、書類選考の「評価の逆」で設定していくとよいでしょう。
つまり、書類選考の評価がそれほどでもない人から面接を設定していくのがおすすめです。
なぜでしょうか。

「面接をする」こともある程度の慣れが必要です。大半の先生にとって、「面接をする」のははじめての経験となりますので、慣れていないためにうまくいかないこともあります。面接で聞いておくべきことを聞いてなかった、といったことも起こりがちですので、まずは書類選考の評価がそれほどでもない人から、書類選考の評価の良い人が後のほうで面接していく形で設定していくとよいでしょう。

もちろん、応募者の方の予定と合わない場合は、応募者の方の予定が優先となります

2.アンケート用紙に記入してもらいましょう

 応募者の方がいらっしゃったら、まずは、前の記事でお伝えした「事前アンケート」に記入してもらいます。アンケートを記入していただいている間に、身なりや第一印象などを確認しておきましょう。

3.職務経歴は「逆に」お聞きしましょう

 いよいよ面接です。記入して頂いた「事前アンケート」や送って頂いた「履歴書」などを見ながら、面接者の方に質問をしていきます。

 お聞きする内容は、職務経歴が中心となりますが、ここでのポイントは、「現在からさかのぼってお聞きする」です。誰でも、面接では自分をよく見せようと思うものです。そのため、都合のわるいことはあまり言わない、などといったことが起こってきます。職務経歴を、履歴書の記載どおり順に聞いていくと、応募者の方に心の準備ができ、都合のわるいことをあまり言わない、などといった対応ができてしまいます。

 履歴書の職歴は上から聞いていきがちなのですが、ここでは、今の経歴からさかのぼって聞くようにしていきましょう。逆の対応はなかなかしづらいため、何かあえて言わないことがあったりすると、つじつまの合わないことがでてきます。きちんとお聞きするポイントがわかるようになります。

4.職務経歴は「具体的に」お聞きしましょう

 また、職務経歴はその方を評価するうえで最も重要なポイントのひとつとなります。どういう職務経歴なのか、履歴書に記載してある内容を、具体的にお聞きしていくことが大切です。

 同じ「受付・会計を担当していた」という人でも、レセプトの点検や請求、総括までやっていたのか、そうではないのか、によって、経験としては大きく異なります。レセプトの請求の仕方や制度などを理解したうえで働いてくれる人であれば、ある程度即戦力として期待できる、と判断できます。

 また、看護師さんは、みなさん定義により「経験者」にはなりますので、その方がどのような経験を具体的に理解する必要があります。注射・採血はできるか、どのような検査をしていたのか、などどのような立場で、何をやっていたのか、を具体的にお聞きしていきましょう。

5.やめた理由は詳しくお聞きしましょう

 職務経歴をお聞きするうえで、「やめた理由」も大事な項目のひとつです。
ある程度仕方のない理由なのか、どちらかというと身勝手な理由なのか、など実際に採用した後にどのような姿勢で働いてくれる方なのかを判断する材料になります。
 例えば、「パートで働いていて、正職員にしてくれなかったからやめました」という理由の場合、「同じパート仲間で正職員になった人はいますか?」「正職員になりたい、ということを先生にはお伝えしましたか?」「うちもパートでの採用となりますが、正職員になれなかったらどうしますか?」などのご質問を投げかけることで、その人の姿勢が見えてきます。

6.勤務時間などは忌憚ない要望を

 応募してくださる方は、「扶養の範囲内で」「週X日働きたい」という勤務時間などの要望を持っておられる方がほとんどです。
せっかくいい方を採用しても、「週4日働きたい人」に「週2日のみのシフト」を提供しても、長続きはしません。その方の希望する勤務時間などに合わせた働き方をしてもらうことが大切です。
ただし、採用されたスタッフにとって、採用後は、なかなか勤務条件などは言い出しづらいもの。採用前の面接の段階で、その方の忌憚ない要望をお聞きしておくことが大切です。

7.「女性の目線」も入れましょう

 応募してくださった方を評価するにあたって、「女性の目」からみた感覚も非常に重要です。
 面接をするのは基本的には先生になりますが、先生が男性の場合、奥様や採用が既に決まっているスタッフの方などに面接に同席してもらい、面接に「女性の目線」を入れるとよいでしょう。
 ”あの人はぜんぶブランドで固めててプライドが高そう”、”ちょっとがさつで雑な感じがする”と女性ならではの視点の評価を聞くことができます。
 また、スタッフ同士の女性の輪のなかにはいってあまりうまくいかない可能性がある方など、女性の目線で評価をしてもらうことで、採用前に判断することができるのです。

8.何より大事なのは、「先生ご自身の評価」

 以上、いろいろな評価のポイントをお伝えしましたが、何よりまして大事なのは、「先生ご自身の評価」です。他のスタッフがすすめた応募者の方でも、先生が「なにか採用する気がしない」と思われた場合があります。うまく言葉にできなかったとしても、それは何か先生にとって問題があるということなのです。 
 採用して、雇用し人件費を払うのは先生ご自身です。「この人に働いてほしい」と思う方でなければ、採用されるのは、やめておいたほうがよいでしょう。

9.万が一「不調」に終わったら

 あまり考えたくないことですが、一日採用面接をしても、いい方がいなかった・・・という場合もまれにあります。
 一日採用面接をしてお疲れのところではありますが、ここは気持ちの切り替えが重要です。
 クリニックの開業の日程に影響が出ないようにするためにも、その日のうちに、追加の日程の段取りを組んでしまいましょう。

まとめ

 以上、医院・クリニックの採用面接のヒアリングのポイントなどについてお伝えいたしました。
クリニックの開業にとって、いい人材の採用は、成功するための重要な要素のひとつです。
一方、採用面接をする立場のご経験がない先生も多いと思います。以上の内容を参考にしていただき、先生のクリニックにとっていい人材を採用していただければと思います。

この記事を書いた人

小原純一

税理士法人TOTALの開業支援チームを率いる『開業支援のプロ』。金融機関、大手リース会社での医療系サービス立ち上げ、クリニックの事務長など、医療業界での豊富な経験・実績を通じて、医療業界での確かな人脈・ネットワークを築き上げている。多くの開業支援実績に基づいた的確なアドバイスと、いつでも先生の立場に寄り添う親身な姿勢がこれまで開業を支援した先生から絶大な信頼を獲得し、開業後の先生からの相談も多数。